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コラム
 ■PDP業界再編−
  プラズマテレビは今後、薄型テレビの主役になりえるのか?■

   【2005年3月】

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スペース  国内PDP業界の再編が加速している。
昨04年2月、パイオニアがNECのPDP事業を買収。本05年4月には、日立が、富士通との合弁会社である富士通日立プラズマディスプレイを子会社化することで、国内PDPメーカーは、これに松下を加えた3社に集約されることになった。また、この松下も、05年2月に、日立とPDP技術において提携を発表。両者は、共同出資の特許管理会社を設立する他、電子部品の共同開発や原材料の共同調達も検討している。この提携による松下の狙いは、富士通が持っていたプラズマ技術の主要特許を低コストで安定的に利用できるようにすること。一方、日立も松下の高画質技術などを活用できるようになる。つまり、両者は、技術の相互活用で開発効率を高め、PDP市場、ひいては薄型テレビ市場で競争力を高めていくことがこの提携の最大の目的である。

 というのも、04年の世界PDP市場は340万枚で、首位は、サムスンSDIで25.3%、2位はLG電子22.1%、3位が松下19.6%、4位に富士通日立17.6%という構図になっており、当該市場は韓国勢に主導権を握られている状況。一方で、他のディスプレイの動向を見ていくと、液晶テレビは、シャープの65型の投入を始め、大型化のベクトルへ向かっている。また、これまで海外を中心に展開されてきたリアプロジェクションテレビも、薄型化、高画質化などを手に入れ、セイコーエプソンなどが国内市場へ投入。更に、東芝とキヤノンが共同で開発したSED(Surface- conduction Electron- Display)テレビも、07年を目安に製品化される見通しであり、PDPテレビメーカーは、海外メーカーとの争いに加え、かつて独占していた大型テレビ市場へ他のディスプレイが侵食してきたことによって、非常に厳しい状況に置かれているのである。

 そこで、今後、プラズマテレビが薄型テレビ市場で主導権を握っていけるのか?ということを考えてみると、残念ながら、「イエス」という答えは導きだしにくい。確かに、PDP各社は、増産体制や効率化を加速させ、低価格化実現に向けた取組みを行っている。従って、これまで高額だから買い控えをおこしていたユーザー層へは訴求ポイントとなるだろう。しかし、それは、液晶やそれら以外のディスプレイも同じであり、また、各ディスプレイが、自らの問題点を解決しつつあるのも事実である。更に注目しなければいけないのが、大型ディスプレイ自体が、多くのユーザーに受け入れられるのか?という問題である。

 メーカー各社は、既存CRT市場の多くをリプレースできると考え、薄型ディスプレイに莫大な投資を行っている。また、このリプレース時には、ユーザーの大画面需要が拡大し、その平均サイズは40インチ前後と見ている模様。しかし、薄型化によって、奥行きのスペースの問題は解消されるものの、一般ユーザーの家庭環境で40インチ以上のディスプレイは圧迫感が大きい。また、1インチ5,000円まで低価格化したとしても、製品価格は20万円程度と、価格面からも大半のユーザーからこのサイズの薄型テレビが支持を受けるとは考えにくい。これらを踏まえ考えてみると、薄型テレビとはいっても、大半のユーザーは30インチ台を選択。即ち薄型テレビ市場は液晶テレビが席巻するシナリオが浮かび上がる。一方、プラズマテレビは、大型という性格上、今後、限られたパイの中で、且つ前記した他のディスプレイとの熾烈な競争を強いられることになり、市場自体が伸び悩みを見せる可能性も否定できない。但し、これは、国内コンシューマ市場においての話である。従って、今後PDPは、海外市場やビジネスユースへ軸足を移すことになるかもしれない。

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