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コラム
 ■ネット文化を変えるSNS■ 〜米国駐在員から〜 【2006年5月】

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スペース  日本でもすっかり定着したソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)は、米国でも未だに人気が衰えず、むしろ加入者が増加する一方だ。特にデジタル社会に慣れ親しんだ若者層を中心に新しいコミュニケーション・ツールとして発達しつつある。今回は、米国におけるSNSの現状について報告する。

日記からコミュニケーション・ツールへ

 SNSはもともと、参加者が互いに知り合いを紹介しながら、ネット上でコミュニティを形成するのを目的に作られた。方式は、既存の会員からの推薦が必要なサイトと誰でも気軽に入れるサイトがある。本来は自身の日記を公開したり、同好者同士の”集いの場”として発達してきたのだが、すでに若者の間では、コミュニケーション・ツールとして利用されるようになった。
 オンライン市場を調査するコムスコア・メディア・メトリクスの調べによると、過去1年にわたり訪問者数の成長率が高かったサイトとして、Blogger.comのようなブログサイトや検索エンジンが挙げられているが、加えてSNSのMySpace.comも名を連ねている。
 MySpace.comは昨年、ルパート・マードックが率いるニューズコープが5億8000万ドルで買収すると発表したことから一気に注目を集めたサイトだ。会員数はサイトを発足してからわずか2年足らずで7200万人を超え、毎日約25万人ずつ増えているという。すでに、訪問者数ではヤフーに次いで2位になるという驚異的な成長を遂げている。
 このほかにも、大学生をターゲットにしたFacebook.com、ヤフーが買収した写真交換のフリッカーのようなサイトも、コミュニティを作り上げている。LiveJournal.comは、800万人以上の利用者を抱え、そのほとんどが10代の若者や大学生だ。

独自のサービスを掲げるスタートアップ

 SNSの最大手はMySpace.comだが、他のサイトも独自のサービスを展開し、加入者を呼び込んでいる。たとえば、オンライン決済サービス、ペイ・パルのマックス・レブチン最高技術責任者(CTO)が設立したオンライン写真サービス「スライド(Slide)」もその1つ。同サービスは、SNS、写真共有、ニュース配信、eコマースなどを組み合わせた統合サービスだ。目玉となるのは、ユーザーのパソコンのハードディスク上にある写真をインデックス化するプログラム。写真は、スクリーンの端でスライドショーとして表示され、他のユーザーと共有できる。さらに、オンライン販売サイトと提携して、ツール上で商品の購入ができるようになっているのが特長だ。そして、これらの提携サイトから委託料を徴収している。
 一方、新興企業グルーパー・ネットワークス(Grouper Networks)は、撮影したビデオをオンラインで共有したり、携帯機器にダウンロードできるサービスを提供している。ユーザーが撮影した写真やビデオを共有するプラットフォームとソフトウェア・ツールを提供する。また、特定のグループ内で共有するか、サイトに公開するか選択できるのも同サービスの特長と言える。さらに、フレンドスター(Friendster)やMySpace.com向けにビデオ・クリップを提供できる。このほか、インスタント・メッセージングIM機能を備えたイミーム(Imeem)もある。

拡張し続けるMySpace.com

 様々なサイトが乱立する中で、若者から圧倒的な支持を受けているMySpace.comは、若者達が情報を交換する場として人気を博しているようだ。他のサイトから楽曲や動画のクリップを自分のサイトにソースコードを貼り付けるだけで簡単に移植できる。
 一般のユーザーがメールソフトを立ち上げる感覚で、パソコンに向かうMySpace.comの利用者はブラウザを立ち上げて自分のサイトへ行くという。実際、テキサス州の大学では、ネット接続の4割をMySpace.comが占め、接続サービスの運営に支障を来したため、学生に、校内での利用を禁止するというハプニングも起きているという。
 MySpace.comはさらに、富裕な若者層をターゲットとした携帯電話サービス、ヘリオ(Helio)と提携。ヘリオの利用者が、電話機で撮った写真をMySpaceに掲載してパーティーへの招待状を送ったり、電話機からMySpaceのブログに入力したり連絡先にアクセスしたりできるようにした。これにより、場所を選ばずにサイトにアクセスし、加入者同士が情報交換できるようになった。
 また、同サイトはこれまで、無料の音楽やビデオクリップを公開することで新旧の音楽バンドの宣伝ツールとして注目されるようになっていたが、自ら独自のレコードレーベル「マイスペース・レコーズ」を立ち上げる。

進む携帯電話とのサービス融合

 携帯電話によってSNSの枠を拡大しようという動きは、MySpace.comだけではない。大学生をターゲットにしたFacebook.comは、シンギュラー・ワイヤレス、スプリント・ネクステル、ベライゾン・ワイヤレスと提携し、SMSテキストメッセージを使ってサイトのプロフィール・コーナーにメッセージを投稿できるようにするサービスを導入した。また、フリッカーは、携帯電話から写真をアップロードしたり、携帯にダウンロードして見られる機能を提供している。スプリントは、「PCSピクチャーメール」という独自の写真交換サービスを導入する計画だ。さらに、インターキャスティングのサービス「ラブル(Rabble)」では、ユーザーがプロフィールを公開し、写真やビデオ、ブログを交換できる。すでに、シンギュラーとベライゾンが、同サービスを月額2ドル99セントで提供している。
 携帯電話への応用が盛んになってきた理由として、携帯電話会社のインフラ向上が挙げられるが、SNSの利用者と携帯でデータサービスを利用する層がいずれも10〜20代の層という点も重要だ。彼らにしてみれば、これまで別途に利用していたウェブと携帯の間で情報を共有できるようになるわけで、情報を一元化できるメリットがある。

 今のところ、SNSは、デジタル社会に慣れた若者や共通の関心を持つグループでの利用がほとんどで、グループ・サイトの延長という印象が強い。実際、多くのサイトが会員から使用料を直接徴収することができず、広告収入という従来のビジネスモデルに依存しているのが現状だ。また、若者が個人情報を流す場所ということから、詐欺の温床になるとの懸念も出ている。
 しかし、その一方で、特定層をターゲットにしたSNSをマーケティング・ツールとして提供しようという動きもあり、企業のツールとしても新たな発展がありそうだ。

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